北海道大学では、21世紀における大学の機構改革、特に大学院の組織改革として、学院・研究院制度が導入されており、部局の壁を超えた新しい生命科学の教育、研究をめざす融合型組織として、大学院生命科学院と、その研究の中核組織である大学院先端生命科学研究院を平成18 (2006)年に発足させております。
先端生命科学研究院附属(旧)次世代ポストゲノム研究センターは、先行して平成15 (2003)年に竣工した次世代ポストゲノム研究棟(現:次世代物質生命科学研究棟)において展開していました産学連携、学部融合型研究を推進するユニークな融合型組織の受け皿として平成18 (2006)年に設置されました。センター発足以降、未来創薬・医療イノベーション拠点形成事業をはじめとする、多くの本学を代表する大型プロジェクトが本センター内において実施され、本学におけるライフサイエンス研究、産学連携事業を牽引してきました。
設置10年を迎え、設置当初のセンターの目的 は、充分達成されたと判断されましたが、発足当初と比べ、知的基盤・研究プラットフォームの形成、研究成果の社会還元など、センターが掲げた理念に対して、社会的なニーズが益々強まっております。更に、ライフサイエンス研究自身も、10年前のポストゲノム研究から生命科学と物質科学の融合研究へと大きく発展する新時代に突入し、 グローバルな視点から更なる機能強化の必要が生じました。これまで培った本学の強みであるライフサイエンス系産学連携体制の更なる強化を図るため、平成28 (2016)年4月1日より本センターの名称を「次世代物質生命科学研究センター 」と改めるとともに、更なる機能強化を図りました。
これまで以上に研究・教育に邁進していく所存でございます。ご支援のほど、よろしくお願い致します。