次世代ポストゲノム研究センター長 門出 健次
北海道大学では、21世紀における大学の機構改革、特に大学院の組織改革として、学院・研究院制度が導入されており、部局の壁を超えた新しい生命科学の教育、研究をめざす融合型組織として、大学院生命科学院と、その研究の中核組織である大学院先端生命科学研究院が組織化されております。次世代ポストゲノム研究センターは先端生命科学研究院の中核的付属施設として同時に併設されました。
次世代ポストゲノム研究センターには、「創薬科学基盤イノベーションハブ」「ポストゲノムタンパク質解析イノベーションハブ」「フォトバイオイメージングイノベーションハブ」「バイオミクスイノベーションハブ」の4つのハブが研究棟内に置かれ、主として先端生命科学研究院専任の教員を中心にして、他部局からの協力教員も含めて運営されてきました。これまで、センターでは、文部科学省の先端融合イノベーション拠点形成事業「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」、特別研究教育経費「次世代ポストゲノム科学を活用した早期診断・予防法の実証的展開研究教育拠点の形成」などの大型国家プロジェクトを遂行してまいりました。
設置10年を迎え、設置当初のセンターの目的は、充分達成されたと判断されましたが、発足当時と比べて、知的基盤・研究プラットフォームの形成、研究成果の社会還元などのセンターが掲げた理念は、益々社会的な要請が強まっております。また、ライフサイエンス研究自身も、10年前のポストゲノム研究から生命科学と物質科学の融合研究へと大きく発展する新時代に突入し、グローバルな視点から更なる機能強化の必要が生じました。これまで培った本学の強みであるライフサイエンス系の産学連携体制の更なる強
化を図るため、平成28年4月1日より本センターの名称を「次世代物質生命科学研究センター」と改め、更なる機能強化を図りました。これまで以上にご支援のほど、よろしくお願いいたします。
次世代ポストゲノム研究センター長 門出 健次