やわらかい機能性材料の国際研究がスタート―LeNetキックオフシンポジウムを開催

先端生命科学研究院の龔 剣萍(グン チェンピン)教授らによる研究グループは、2022年12月より科学研究費補助金 国際先導研究「低エントロピー高分子網目材料の設計と機能創出(通称LeNet)」を立ち上げました。

長い鎖のような高分子が網目状になると、ゴムやゼリーのような柔らかい物質ができます。このような物質は、高分子の鎖がたるんだ「高エントロピー状態」になっています。鎖を伸ばすと、高分子の個性が現れ、思いもよらないような機能を物質に持たせることができます。このプロジェクトでは、鎖を伸ばした柔らかい物質を「低エントロピー高分子網目材料(Low entropy polymer network、LeNet)」と定義し、日米欧のチームで国際共同研究を行います。

2023年6月9日(金)に対面・オンラインのハイブリッド形式で、キックオフシンポジウムが開催されました。プロジェクト全体の紹介のほか、LeNetとは何か、その力学的・機能的面白さはどこにあるのか、合成・解析・機能など多様な切り口で紹介が行われました。

対面会場(北キャンパス総合研究棟7号館)でプロジェクトについて紹介するグン教授
スティーヴン クレイグ教授(アメリカ・デューク大学)によるオンライン講演

午前・午後の部を合わせて延べ105名の参加があり、学生も多く来場しました。

対面会場での参加者の様子

LeNetでは、プロジェクトに興味のある博士課程学生・ポスドクを広く募集中です。研究期間中は海外拠点に長期滞在し、日本・海外両拠点からの指導を受けながら、世界トップレベル研究に携わることができます。ご応募をお待ちしています!

関連リンク

科学研究費助成事業 国際先導研究
低エントロピー高分子網目材料の設計と機能創出 -LeNet-
https://www.low-entropy-network.com/