1分子生物学

生命システムは、熱的に揺らぐ環境において(人工機械に比べて)極めて小さな入力に対して頑健に動作する一方で、環境の大きな変動に対する適応能を兼ね備えています。また、細胞の中では、ほとんどの分子種は数個から数百個程度しかありませんので、「濃度」という概念もどれくらい当てはまるのかは不明なのです。1分子レベルで「生物」を考えることを通して、生命機能の頑健性と適応性の謎が解き明かされると期待しています。

1分子システム生物学研究室