スウェーデン留学を通して感じた海外の学生の意識の高さ

清水 裕貴|生命科学専攻・博士前期課程・1年生(当時)
2017年10月30日~2017年12月23日・スウェーデン・ストックホルム

スウェーデンの首都ストックホルムにあるKarolinska Insititutet(KI)に約二か月間の留学に行ってきたので報告します。KIはノーベル生理学・医学賞を決めている研究機関です。留学先では、夏に日本の所属研究室主催で行われたワークショップに講師として来られていたVladana博士の研究室に所属しました。

この留学の目的は、KIで行われるコースに参加し、蛍光タンパク質を用いた生細胞イメージングのより応用的な手法を学び身に付けること、現地の研究室で研究を行い、国際的な語学力、論理的思考能力を高めることの2つです。

ストックホルムの街並み

11/27~12/8の日程で、functional Fluorescence Microscopy Imaging (fFMI) Courseが大学院生の授業(3 ECTS)として行われました。このコースの一部は北海道大学海外ラーニングサテライトの授業として開催され、座学形式の講義と実際に共焦点顕微鏡を用いた実習を通して蛍光イメージングの原理と手法を習得することを目的としています。参加者は9名で、アジア系の学生が多く見受けられましたが、所属は多くがKIでした。2つのグループに分かれて実習を行ったため顕微鏡に触れる機会が多く、とても充実した実習時間となりました。

fFMIコースの顕微鏡実習の様子

コースの中では毎日課題が与えられ、英語でレポートを作成し、次の日にそのレポートをグループに分かれて学生間で読み合いディスカッションを行いました。海外の学生は皆活発で、間違いを恐れず、積極的に発言する事の大切さを感じました。また、海外の学生は、講義中も多くの事に疑問を持ち質問をしていて、日本の学生との意識の違いを感じました。この高い意識は私も学ばなければいけないと思いました。このコースを通して海外の学生と共に学べたことは貴重な経験になったと思います。

fFMIコース最終日の集合写真

コースが開催された2週間以外は自らの実験を進める期間となりました。私は現地で画像相関分光法(ICS)を学び、Vladana博士の指導の元、計算に最適な画像取得条件の検討を行いました。細胞の培養方法が日本と異なり戸惑うこともありましたが、Vladana博士や他の学生達とディスカッションをしながら自分の研究を進めることができ良かったと思います。

また、超解像顕微鏡に興味があったので、2014年にノーベル賞を取ったことでも有名なSTED顕微鏡をはじめとする超解像顕微鏡の研究を行っているIlaria Testa博士の研究室に行き、ディスカッションをすることができました。今回の留学では時間などの関係で使用することはできませんでしたが、今後の共同研究につながる可能性もあり留学の成果の1つと考えられます。

今回の滞在で、多くの研究者や博士課程の学生との発表やディスカッションを通じて、英語でのコミュニケーション能力をはじめ、実験結果に対する論理的思考力を高めることができたと思います。fFMIの受講学生、普段の研究生活で関わった学生は皆意欲的で、私が考えもしなかった点に着目し考察していました。私はこのような海外の学生の高い意識を身近で感じ刺激を受けました。留学で学んだ事、感じた事を今後の研究活動に活かしていきたいと思います。

研究室のメンバーと