研究室外での活動から得られる学び


吉川 一歩
ソフトマター専攻・修士課程・1年
蛋白質科学研究室

 

先端生命科学研究院・生命科学院では所属の大学院生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。

対象は、生命科学専攻(生命融合科学コース)またはソフトマター専攻に所属する、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び博士課程への進学を希望する優秀な学生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
(※)優秀な学生を対象に、標準修業年限(修士課程2年、博士後期課程3年)を短縮(修士課程1-1.5年、博士後期課程2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース

 

支援を受けた学生によるレポートを紹介します。

研究室外での活動から得られる学び

2023年11月8日から滋賀県で開催された第60回ペプチド討論会に参加するにあたり、スキルアップ支援を活用させていただきました。

本学会ではペプチドに関する幅広い研究の成果が発表・議論されました。私は普段、微生物を宿主とした遺伝子組換え発現によってペプチドを作製して研究を進めています。自身の研究とは離れた分野の話題も多く非常に勉強になりました。

対象や手法が異なっていたとしても、アミノ酸の分子の性質を理解し生かして研究するという点は同じです。学会に参加することの意義として、自身と近い研究分野の発表から学びを得られることよりも、書籍やデータベースで調べることからは得られない新たな視点や着眼点を得られることが大きいように感じます。また、学会に参加すると活気のある議論に触れることができ、自身の研究のモチベーションにも繋がります。研究室で実験するばかりではなく、学会など研究室外のイベントに赴く良さが改めて実感できた3日間でした。この経験を活かして今後の研究活動に励みたいと思います。

学会が開催されたびわ湖ホールにて
会場は琵琶湖を眺望できる沿岸にあり景色が素晴らしかったです。
NMRサンプルを調製している様子