北海道大学大学院先端生命科学研究院産業創出部門の湯山耕平特任准教授,五十嵐靖之招聘客員教授らの研究グループは,植物(こんにゃく由来)のセラミドがアミロイドßペプチド(Aß)蓄積を軽減し認知機能を回復させることを疾患モデルマウスを用いた実験で発見しました。
ポイント
・植物(こんにゃく)セラミド摂取によりアルツハイマー病原因物質Aßが減少し認知機能が改善。
・植物セラミドは同病の発症原因物質を除去する神経細胞由来エクソソームの産生を促進。
・認知症予防目的の機能性食品素材や新薬開発への貢献に期待。
論文情報:
論文名 Plant sphingolipids promote extracellular vesicle release and alleviate amyloid-β
pathologies in a mouse model of Alzheimer’s disease(植物スフィンゴ脂質は細胞外小胞放出を促進しアルツハイマー病モデルマウスにおいてアミロイドß病理を軽減する)
著者名 湯山耕平1,高橋香織3,臼杵靖剛1,三上大輔1,孫 慧1,花松久寿2,古川潤一2,向井 克之3,五十嵐靖之1(1北海道大学大学院先端生命科学研究院,2北海道大学大学院医学研究院,3株式会社ダイセル)
雑誌名 Scientific Reports
DOI 10.1038/s41598-019-53394-w
公表日 2019年11月15日(金)(オンライン公開)
https://www.nature.com/articles/s41598-019-53394-w
北大プレスリリース :