先端生命科学研究院では2024年11月25日(月)に、国際生命科学シンポジウムCauses, circumstances, and consequences of chromosome abnormalitiesを開催いたします。
Causes, circumstances, and consequences of chromosome abnormalities(染色体異常の原因と、経緯、結果)
日時:2024年11月25日(月) 13:00-16:30
場所:シオノギイノベーションセンター1F コミュニティホール
趣旨:
ごく最近の疾病ゲノム解析の急発展により、がん・発生障害・神経疾患など広範な疾病の発症に関わる染色体異常の実態が明らかになりつつあります。これに伴い、これまで大括りに「染色体異常」と捉えられてきた現象が、組織や疾病の種類によって異なる原因や経緯で生じ、異なる生物学的結果をもたらすことも分かってきました。疾病を特徴づける染色体異常の「パターン」が生まれる原理と、その意味を理解できれば、これまで介入の手立てがなかった染色体異常による細胞・組織の機能不全を合理的に緩和し、解消する道が拓かれると期待されます。このような期待のもと、腫瘍生物学・ゲノム情報科学・バイオイメージング・合成生物学といった多彩な分野の知見と技術を糾合し、染色体異常による病態形成原理とその制御法に迫る研究が活発化しつつあります。
そこで本シンポジウムでは、染色体異常に関連するトピックで先導的な研究を展開されている以下の方々をお招きして、最新の知見に基づいた熱い議論を行って、今後の国際共同研究展開の礎の形成を目指します。
招待演者:
- Sarah McClelland 博士(Barts Cancer Institute, Queen Mary University of London・教授)
https://www.bci.qmul.ac.uk/staff/professor-sarah-mcclelland/ - 田中耕三 博士(東北大 加齢研究所所長・教授)
https://www2.idac.tohoku.ac.jp/dep/molonc/index.html - 竹林慎一郎 博士(三重大 生物資源学研究科・教授)
https://katsu2634molcell.wixsite.com/molcellbio - 太田信哉 博士(北大 遺伝子病制御研究所・准教授)
https://www.igm.hokudai.ac.jp/3dgenome/ja/member.html
主催:山口諒、上原亮太(北大院 先端生命科学研究院)
***本シンポジウムは、先端生命科学研究院で2023年度より開始した部局内ファンド「次世代生命科学国際ネットワーク形成支援」を受けて実施されます。このファンドは、新しい研究分野の開拓にチャレンジする国際的な研究者ネットワークの形成を目的とし、国際シンポジウム等の開催を支援するものです。