角田 克彦客員教授 (TSUNODA Katsuhiko)
- 研究室
- 転成ソフトマター研究室
- 研究テーマ
- 伸長結晶化挙動の本質理解によるイソプレンゴムの革新的強靭化
- 研究キーワード
高分子、ゴム、伸長結晶、破壊力学
研究内容
世界の全ゴム消費量のうち、天然ゴム(シス1.4.ポリイソプレン)が50%以上を占めている。昨今の持続可能な社会の実現という観点からも、天然資源であり、天然ゴム農園での莫大なCO2吸収も考えると、天然ゴムの重要性は今後更に高まっていくと考えられる。天然ゴムが用いられる最大の理由の一つに伸長結晶化による強靭性がある。この伸長結晶化に対して、過去より多くの研究がなされてきているが、未だ本質理解には至っていない。この伸長結晶動力学とミクロ/マクロ構造との関係性について、高分子合成科学、高分子物理学(特に破壊力学)、結晶学、分子動力学の視点から統合的に理解し、革新的な強靭化を目指した研究に取り組んでいる。
担当学部・大学院
- 理学部担当:
なし - 大学院生命科学院担当:
なし
代表的な研究業績
Effect of material variables on the tear behavior of a non-crystallizing elastomer, K. Tsunoda, J.J.C. Busfield, C.K.L. Davies, A.G. Thomas
Journal of Material Science, Vol. 35 P5187-5198, 2000
ImPACT参画を通した低燃費性と高破壊強度を両立するゴム複合体の開発, 角田克彦, 日本ゴム協会誌 Vol.92/2019, September, P325-331
Transition of Rupture Mode of Strain Crystallizing Elastomers in Tensile Edge-Crack Test, K. Tsunoda, K. Urayama, Soft Matter, 19, 1966-1976 (2023)
所属
- 大学院先端生命科学研究院,先端融合科学研究部門,ソフト&ウェットマターの科学研究分野
- 次世代物質生命科学研究センター,国際連携ユニット,ソフトマター国際連携ユニット(GI-CoRE協力拠点)