ポイント
- カチオンパイポリマーを元にした、全く新しい作用機序をもつ塞栓物質の開発に成功。
- 新しい塞栓物質の、十分な塞栓効果と生体への安全性を確認。
- 脳血管内治療の合併症を低減させる可能性が高く、脳血管奇形の治療成績向上に期待。
概要
北海道大学大学院医学研究院の藤村 幹教授、同大学大学院先端生命科学研究院の龔 剣萍教授らの研究グループは、カチオンパイポリマーを元に全く新しい作用機序をもつ塞栓物質を開発し、この新規塞栓物質の物性評価、血液との反応性、生体安全性を確認しました。
本研究成果は、2022年10月10日(月)公開のProceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America (PNAS)誌に掲載されました。
論文名
Gluing Blood into Gel by Electrostatic Interaction using a Water-soluble Polymer as Embolic Agent(静電相互作用を利用し塞栓物質としての血液凝集を促す水溶性高分子ポリマー)
URL:https://doi.org/10.1073/pnas.2206685119
DOI 10.1073/pnas.2206685119
北大プレスリリース:https://www.hokudai.ac.jp/news/2022/10/post-1116.html
*