若手研究者で集う ~酒の肴は研究談話

柴垣 光希
ソフトマター専攻・修士課程・2年
蛋白質科学研究室

 

先端生命科学研究院・生命科学院では所属の大学院生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。

対象は、生命科学専攻(生命融合科学コース)またはソフトマター専攻に所属する、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び博士課程への進学を希望する優秀な学生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
(※)優秀な学生を対象に、標準修業年限(修士課程2年、博士後期課程3年)を短縮(修士課程1-1.5年、博士後期課程2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース

 

支援を受けた学生によるレポートを紹介します。

若手研究者で集う ~酒の肴は研究談話~

「研究者ってずっと一人で研究してるの…?」

これは、僕が学部時代に抱いていた疑問でした。研究室に配属されて研究を始めるまで、僕の中で研究者とはひたすら一人で黙々と考え、実験しているというイメージがありました。しかし、研究室配属後に研究活動を続ける中で、研究活動には人と人の繋がりも重要であることを知りました。

今回スキルアップ支援では、普段なかなか得ることのできない貴重な繋がりを作ることを応援していただきました。支援により参加できた「第55回若手ペプチド夏の勉強会(@京都大学)」は、主に研究室配属後の学生や大学院生が口頭発表・ポスター発表を行い、活発な議論を行う勉強会でした。日中の議論が終わったあとは、懇親会が開催されました。そこでもいつの間にか研究の話になり、研究談義を肴に地酒を嗜む時間はあっという間に感じられました。同世代の研究者とのラフな交流は、他の研究室の「常識」と自分の無意識の「常識」を気付かせてくれましたし、自分の研究の意義や研究スタイル自体を相対的に考えるきっかけにもなりました。言い換えれば、自分の研究の学術的・社会的な立ち位置への理解が深まったと言えます。また、研究生活における日々の悩みを、年の近い学生たちと共有出来たことで、メンタル的にもプラスの効果が得られたと思います。

自分は現在、生物物理若手の会北海道支部にも所属しており、支部長を努めています。こちらで主催しているセミナーや懇親会などで、他のラボの学生の研究の話を聞くのもとても楽しいです。皆さんの研究の話も、いつかぜひ聞かせてください。楽しみにしています。

立て看板の前で、研究室の後輩と。
会場近くの伏見稲荷大社の入り口。観光する時間は無かったので、入り口だけ楽しみました。
授賞式での集合写真。ポスター発表賞を頂くことができました。