DC進学する前のエピソード(日化年会で発表)

高 天旭 Gao Tianxu(中国)
ソフトマター専攻・修士課程・2年
生体分子デバイス研究室

 

先端生命科学研究院・生命科学院では所属の大学院生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。

対象は、生命科学専攻(生命融合科学コース)またはソフトマター専攻に所属する、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び博士課程への進学を希望する優秀な学生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
(※)優秀な学生を対象に、標準修業年限(修士課程2年、博士後期課程3年)を短縮(修士課程1-1.5年、博士後期課程2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース

 

支援を受けた学生によるレポートを紹介します。

DCに進学する前のエピソード(日化年会で発表)

2023年3月22日から25日までに東京理科大学にて開催された「日本化学会2023春季年会」に参加してきました。これは、4年ぶりに現地で開催された学会であり、これに参加することで各大学・研究機構のエリートと知り合い、日本の研究力の強さ、共同研究の重要性を認識しました。

学会参加の記念写真

私は、学会の4日間開催された「コロイド」のセッションがとても興味深いです。自分の研究では、ナノ粒子のサイズ・形などに依存する性質が大事です。更に粒子の自己組織化によって、高い均質性と規則性を同時に備えたナノ粒子膜を作製することができます。このストラテジーに基づいて、集合体の光吸収波長を調整し、異なる色を示すことができました。この重要な学会で、私は日本の学界におけるこの分野の最新の動向を学び、多くの新しいアイデアを得ることができました。

三角形プレート(左)と球状(右)金ナノ粒子の自己組織化した単層膜の写真

最終日に、私は自分の研究内容を発表できたことを大変光栄に思います。この発表は、私の修士課程の最後のエピソードであると同時に、私の博士課程の始まりでもあるのです。「高いビルを建てるには、良い土台を作らなければならない」ということわざがあるように、小さな努力の積み重ねと組み合わせが、新しい分野への重要な一歩になると思っています。

学会最終日のプレゼンテーションの様子