自分を変える新しい研究の世界

廣川 量
生命融合科学コース・修士課程・1年
構造生物化学研究室

 

先端生命科学研究院・生命科学院では所属の大学院生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。

対象は、生命科学専攻(生命融合科学コース)またはソフトマター専攻に所属する、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び博士課程への進学を希望する優秀な学生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
(※)優秀な学生を対象に、標準修業年限(修士課程2年、博士後期課程3年)を短縮(修士課程1-1.5年、博士後期課程2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース

 

支援を受けた学生によるレポートを紹介します。

自分を変える新しい研究の世界

この度は、滋賀県で開催された 第63回生物物理若手の会 夏の学校2023への参加にあたり、スキルアップ支援制度を利用させていただきました。普段は主にタンパク質に関する研究をおこなっており、現在は病原菌が植物に対し感染する際に分泌するタンパク質による抵抗抑制機構を生化学実験や構造化学的実験を行って解明しようとしています。

今回参加した 生物物理若手の会夏の学校では、多くの生物物理を研究する学生が集い、互いの研究について紹介しあい理解を深めたり、講師をお呼びしてご自身の研究について講義をしていただいたりなど、他では得難い経験をさせていただきました。私は今回初めての参加だったのですが、その熱量と勢いに圧倒されると同時に、自身もまた研究についての理解を深め合えることに充実感を覚えました。近年は、参加者の学年も博士課程から学士課程まで幅広くなっていますので、生物物理に興味のある学部生も参加しやすいかなと思います。この様な経験は自身の見識を広げるだけでなく、研究テーマへのアプローチの一助にもなると思われますので、ぜひ支援制度を活用し積極的に参加してみてください。

今回の宿泊施設「白浜荘」のすぐ近くにある琵琶湖での写真
夏の学校でのポスターセッション会場の様子。多くの学生が興味のあるポスターのもとへ赴きディスカッションを白熱させていました。
タンパク質を大腸菌に発現してもらうために遺伝子を導入する実験中の様子