久保 日嵩
生命融合科学コース・博士前期(修士)課程・2年
数理生物学研究室
先端生命科学研究院・生命科学院では所属の学生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。
対象は、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び、生命科学専攻(生命融合科学コース)及びソフトマター専攻の博士後期課程(DC)への進学を希望する優秀な博士前期課程学生(MC)・理学部 生物科学科(高分子機能学専修)4年生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
※生命融合科学コースまたはソフトマター専攻に所属する優秀な学生を対象として、標準修業年限(MC 2年、DC 3年)を短縮(MC 1-1.5年、DC 2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース
支援を受けた学生によるレポートを紹介します。
異分野交流が生む新たな可能性
私は今回、生命科学院のスキルアップ支援を活用し、2025年3月7日、8日に金沢で開催された「ゲーム理論ワークショップ2025」に参加しました。
私の研究室では数理生物学を専門とし、生物の生態や進化、感染症などの現象を数理モデルを用いて解析し、その理解を深めることを目的としています。なかでも、ゲーム理論は生物個体間の相互作用や進化のダイナミクスを分析するうえで有効な手法です。
本ワークショップでは、社会科学、自然科学、工学、情報科学など多岐にわたる分野の専門家が集まり、最新の研究成果が報告されました。生物学を専門とする研究者は少なく、初めは緊張しましたが、普段は接点のない分野の研究者と交流することで、新たな視点を得る貴重な機会となりました。特に、異分野の方々に自身の研究をどのように伝えるかについて深く考える契機となりました。
最後に、このような貴重な機会を提供してくださったスキルアップ支援に深く感謝申し上げます。今後も研究活動に励み、本ワークショップで得た知見を活かしていきたいと思います。