廣川 量
生命融合科学コース・博士後期課程・1年
構造生物化学研究室
先端生命科学研究院・生命科学院では所属の学生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。
対象は、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び、生命科学専攻(生命融合科学コース)及びソフトマター専攻の博士後期課程(DC)への進学を希望する優秀な博士前期課程学生(MC)・理学部 生物科学科(高分子機能学専修)4年生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
※生命融合科学コースまたはソフトマター専攻に所属する優秀な学生を対象として、標準修業年限(MC 2年、DC 3年)を短縮(MC 1-1.5年、DC 2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース
支援を受けた学生によるレポートを紹介します。
自身の研究を見直す機会
この度は、札幌で開催された日本農芸化学会2025年度大会、および高松で開催された令和7年度 日本植物病理学会大会への参加にあたり、スキルアップ支援制度を利用させていただきました。普段、研究室ではタンパク質にフォーカスした研究を行っており、現在はウリ科植物に感染する病原菌が感染の際に分泌するタンパク質が、どのように宿主の免疫を抑制しているのかを機能解析や構造解析を用いて解明するために尽力しています。
今回上記の2つの学会に参加させていただいた理由は、異分野での研究発表を通し自身の研究を見直すためです。普段の研究とは異なる分野に触れ、異なる視点で捉える力を養うことで、より自身の研究への理解が深まると考えています。
今回の学会に参加することで研究に対してより植物病理学に沿った視点を得ることができました。また、そこから自分のプロジェクトの学術的価値を再認識し、目的を達成するための新しい手法などについて考察することができました。
異分野の学会に触れることは今の自分のテーマを見直すという意味でも、新たな見識を獲得するといった意味でもよい影響を与えてくれると考えます。皆さんもスキルアップ支援を利用して新しい視点を培ってみてはいかがでしょうか。