
阿部 潤
ソフトマター専攻・博士前期(修士)課程・2年
蛋白質科学研究室
先端生命科学研究院・生命科学院では所属の学生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。
対象は、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び、生命科学専攻(生命融合科学コース)及びソフトマター専攻の博士後期課程(DC)への進学を希望する優秀な博士前期課程学生(MC)・理学部 生物科学科(高分子機能学専修)4年生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
※生命融合科学コースまたはソフトマター専攻に所属する優秀な学生を対象として、標準修業年限(MC 2年、DC 3年)を短縮(MC 1-1.5年、DC 2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース
支援を受けた学生によるレポートを紹介します。
まるで海外?沖縄・OISTでのNMR討論会
私たちの研究室では、NMR(核磁気共鳴)装置を用いて、さまざまな試料を対象にした生体内代謝物の網羅的解析(メタボローム解析)を行っています。この度、スキルアップ制度を利用して、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催された第64回NMR討論会に参加させていただきました。
本学会ではポスター発表を行いました。低分子化合物を対象としている参加者は少なかったものの、多くの方が足を止めてくださり、NMR討論会ならではの専門的な視点から貴重なご意見をいただくことができました。
加えて、当日は学会運営の学生スタッフとして業務にも携わりました。共に活動した他大学の学生と親睦を深めることができたのも、本学会における大きな収穫の一つです。
学会の空き時間には、OIST構内を案内していただきました。学内の公用語が英語ということもあり、設備や雰囲気はまるで海外の大学のようでした。一方で、構内の美しさについては本学(北海道大学)も引けを取っておらず、改めて恵まれた環境に身を置いていることを実感いたしました。
今回の学会参加を通じて得られた知見や人的交流は、今後の研究活動にとって大きな糧になると確信しています。

