ポイント
- 神経幹細胞を培養可能なゲルの作製に成功。
- マウスの脳内にゲルを埋め込み、その後神経幹細胞を注入することで脳組織を創出。
- 将来の脳損傷治療へ繋がる基礎技術となることを期待。
概要
北海道大学大学院医学研究院、同大学創成研究機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の田中伸哉教授、同大学大学院医学研究院の谷川 聖客員研究員、同大学大学院先端生命科学研究院の龔剣萍教授らの研究グループは、ハイドロゲル(以下ゲル)をマウスの脳の欠損部に埋めて、その後神経幹細胞をゲル内に注入することで脳組織を再構築させる技術を開発しました。本研究成果は、2023 年 2 月 14 日(火)公開の Scientific Reports 誌にオンライン掲載されました。
論文名:Engineering of an electrically charged hydrogel implanted into a traumatic brain injury model for stepwise neuronal tissue reconstruction(荷電ハイドロゲルによる外傷性脳損傷モデルに対する段階的脳組織再構築)
URL:https://www.nature.com/articles/s41598-023-28870-z
DOI 10.1038/s41598-023-28870-z
北大プレスリリース:https://www.hokudai.ac.jp/news/2023/02/post-1182.html
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