遺伝暗号誕生の足跡を残す化石分子の動作機構をはじめて解明
~タンパク質の複合体であるTransulfursome がカギ~
研究成果のポイント
・メタン生成古細菌におけるCys-tRNACys の合成は,3つのタンパク質の複合体(transsulfursome)が行う。
・Transulfursome は,SepRS とSepCysS の2つの酵素と,その間を取り持つSepCysE からなる。
・SepRS とSepCysS が働くためには,SepCysE の蝶つがい構造による大きな構造変化が必要。
・Transulfursome の動作メカニズムは,遺伝暗号誕生の過程に重要なヒントを与える。
研究論文名:Structural basis for tRNA-dependent cysteine biosynthesis
(tRNA依存的Cys生合成の分子基盤)
陳 美容(生命科学院)、助教・加藤公児、久保結女(生命科学院)、客員教授・田中良和、名誉教授・田中勲、教授・姚閔
研究成果の詳細が北大ホームページプレスリリース(研究発表)に掲載されました(2017年11月16日付)