筋萎縮性側索硬化症(ALS)での神経細胞死を阻止する鍵となるRNA分子を同定

筋萎縮性側索硬化症(ALS)での神経細胞死を阻止する鍵となるRNA分子を同定

研究成果のポイント
・ALS 注1関連タンパク質であるTDP-43の機能を阻害すると,核内低分子RNAの一つであるU6 snRNAの発現量が減少。
・U6 snRNA 発現量の回復は,TDP-43の機能阻害による遺伝子転写産物のスプライシング状態の異常を一部正常化することを発見。
・U6 snRNA 発現量を回復させると神経細胞死を抑制できたことから,ALSの治療戦略の進展に道。

研究論文名:U6 snRNA expression prevents toxicity in TDP-43-knockdown cells.
(TDP-43 をノックダウンした細胞における U6 snRNA の発現は細胞毒性を下げる)

矢原真郎(生命科学院)、助教・北村朗、教授・金城政孝

研究成果の詳細が北大ホームページプレスリリース(研究発表)に掲載されました(2017年11月15日付)