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カナダ・モントリオール大学との共同研究に向けて(海外渡航支援体験レポート)

先端生命科学研究院では所属の研究者(教員、博士研究員、博士後期課程学生)に対し、海外でセミナーを実施する等、国際的なネットワークを形成するための海外渡航費支援を行っています。

支援を受けた研究者のレポートを紹介します。

カナダ・モントリオール大学との共同研究に向けて

尾瀬 農之(おせ とよゆき)
先端生命科学研究院 教授
カナダ・モントリオール大学
2025年5月10日~19日

カナダのモントリオール大学の James Omichinski 教授のもとを訪問しました。モントリオール大学・生化・薬学・生理学・医学の各部局との学生・教員シンポジウムに出席し、新たな大学間での取り組みや共同研究を開始することが今回の海外渡航の目的です。

私達の研究室でおこなっている、免疫シグナル経路に対する体系的な分子生物・生物物理・構造生物学的な取り組みを紹介し、成果としてJAK-STAT経路を活性化および阻害する分子機構をX線小角散乱法やクライオ電子顕微鏡解析、X線結晶構造解析、NMR分光法解析を組み合わせて解明した結果を発表しました。また、構造非形成蛋白質(IDP)や中性子線結晶構造解析の成果も、合わせて紹介。私達が最近発表したSTAT四量体構造について、IDP、蛋白質中のアンモニアを評価する方法に対する議論をおこなうことができました。

3rd Scientific Symposium of the Biomedical Innovation Center (CIB) と 5th Université de Montréal – Hokkaido University Joint Graduate Student Symposium に参加し、指導学生3名も研究成果を発表しました。

セミナーの様子

訪問先の研究者たちとでディスカッションを行い、ノウハウを学ぶことができました。我々の研究によりこれまで試験管内では観測できた現象を、今後の共同研究により、細胞中で評価する方法を構築できそうとわかったことは大きな収穫です。

施設紹介、議論の様子

共同研究施設の担当者はかなりの人数が配置されていて、各研究室の研究に対してもかなり深く参画していました。学生の指導にも熱心で、「他の仕事をしていても、学生から質問やヘルプの連絡が来たら、そちらを最優先に行動する。なぜなら、各研究室の研究を進めることが、私達の仕事である。」と話されていたことが印象的でした。私達の研究に関しても、同様に共同体制で進めることが可能とのことで、近いうちに研究目的で交流を開始したいと考えています。

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2025-06-09

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