生命科学院 博士前期(修士)課程2年の岩田 佑季(いわた ゆうき)さんは、北大の海外ラーニング・サテライトプログラムを利用して、2025年2月にスペインのラ・リオハ州へ短期留学しました。
岩田さんの留学レポートを紹介します。
スペイン留学での体験

岩田 佑季(いわた ゆうき)
生命科学院 生命科学専攻 生命融合科学コース・博士前期(修士)課程・1年生(当時)
留学期間:2025年2月6日~28日
留学先:スペイン、ラ・リオハ州
2025年2月6日から2月28日まで、同研究室の福士航生さん(博士後期課程1年、当時)と、スペインのラ・リオハ大学に短期留学に行ってきました。ラ・リオハ大学は、スペイン北西部ラ・リオハ州ログローニョに位置する1992年設立の公立大学です。


留学の第1週には、ログローニョ近郊の歴史ある小さな町 Laguardia を訪問し、中世スペインの雰囲気や歴史を学び、体感する機会を得ました。また、Bodegas Ysios というワイナリーも訪れ、スペインにおけるワインの歴史や人々との関わり、さらにはワインの製造工程やその化学的原理について学びました。


2週目以降は、かつて北海道大学生命科学院の助教を務め、現在ラ・リオハ大学の教員である Fayna Garcia-Martin 先生の研究室に所属し、研究活動に従事しました。特に、ペプチド自動合成機に触れる機会に恵まれ、実際のペプチド合成作業を通じて、Garcia-Martin 先生や現地の学生と議論を重ねながら、合成自動化のメリット・デメリットや工業的な応用に関する理解を深めました。また、Garcia-Martin 先生を含む大学の教員や学生の前で、自身の研究について発表する機会も得ました。つたない英語での発表にはなってしまいましたが、質疑応答も含めて非常に貴重な経験となりました。
さらに、「科学における女性と女児の国際デー」のイベントへの参加、ラ・リオハ大学での学位審査会の見学、ペプチド合成化学の権威である Fernando Albericio 教授による講演会への出席などを通じて、国際的な研究環境における最新の科学的議論の進め方や、異文化間での研究交流の重要性を学ぶことができました。


今回の留学を通して得られた貴重な経験を今後の研究生活に生かしてきたいです。また、留学先では、実験指導から生活に関する相談まで、Garcia-Martin 先生に大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。