スタッフ

ラマ ミレナ特任助教 (LAMA Milena)

研究室
ソフトマター構造物性学研究室
研究テーマ
高分子ゲルの合成および構造・物理化学的性質の解明
研究キーワード

ソフトマター、ハイドロゲル、自己組織化、材料化学、物理的解析、機能性材料、生体模倣型バイオマテリアル

研究内容

私の研究は、ソフトで生体模倣的な高分子ゲルの設計と合成を通して、その構造―物性相関を明らかにし、巨視的な挙動を支配する原理を解明することを目的としています。

化学的合成と、散乱測定・顕微鏡観察・レオロジー評価などの物理的解析手法を組み合わせることで、分子および超分子レベルの組織構造が巨視的な機能をどのように制御するのかを探究しています。

これらの研究を通じて、ソフトマター科学の基礎的理解と、生体医用材料や機能性材料への応用との橋渡しを目指しています。

最終的には、生体組織が持つ適応的かつ多機能な特性を模倣するだけでなく、それを超える新しいソフトマテリアルの創出を目標としています。

担当学部・大学院

メッセージ

私はもともと土木・環境工学の分野でエンジニアとして学位を取得し、コンクリートや金属構造、都市計画といった「ハード」な世界に身を置いていました。

現在は、「ソフト」なゼリー状・ゴム状の材料を扱う研究者として、都市計画の代わりに実験計画を立てています。

分野は大きく異なりますが、根底にあるのは「ものづくり」と「探究する心」です。好奇心と情熱を持ち続ければ、どんな分野にも挑戦できる——それが私の実感です。

モットーは「常識にとらわれず、自由に考える(Think out of the box)」こと。

代表的な研究業績

  1. Lama, M., Merle, M., Bessot, E., Bussola Tovani, C., Laurent, G., Bouland, N., Kerdjoudj, H., Azaïs, T., Ducouret, G., Bortolotto, T. and Nassif, N., 2024. Hierarchical Collagen/Apatite Co-assembly for Injection of Mineralized Fibrillar Tissue Analogues. ACS Biomaterials Science & Engineering, 11(1), pp.564-576. 
  2. Lama, M. and Gong, J.P., 2023. Mechanical reinforcement of lamellar bilayer hydrogels by small amounts of co-surfactants. ACS omega, 8(28), pp.25185-25194. 
  3. Lama, M., Raveendranathan, B., Brun, J., Fernandes, F.M., Boissiere, C., Nassif, N. and Marcellan, A., 2021. Biomimetic Tough Gels with Weak Bonds Unravel the Role of Collagen from Fibril to Suprafibrillar Self‐Assembly. Macromolecular Bioscience, 21(6), p.2000435. 
  4. Lama, M., Fernandes, F.M., Marcellan, A., Peltzer, J., Trouillas, M., Banzet, S., Grosbot, M., Sanchez, C., Giraud‐Guille, M.M., Lataillade, J.J. and Coulomb, B., 2020. Self‐assembled collagen microparticles by aerosol as a versatile platform for injectable anisotropic materials. Small, 16(4), p.1902224.

備考

<オフィスアワー>
・訪問受け入れ日時:講義期間中はいつでも
・居室:次世代棟6階
※不在の場合があるため下記メールアドレスへ事前連絡の上来室してください。
メール:lama[at]sci.hokudai.ac.jp

所属