先端生命科学研究院・生命科学院では所属の大学院生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。
対象は、生命科学専攻(生命融合科学コース)またはソフトマター専攻に所属する、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び博士課程への進学を希望する優秀な学生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
(※優秀な学生を対象に、標準修業年限(博士前期課程2年、博士後期課程3年)を短縮(博士前期課程1-1.5年、博士後期課程2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース)
支援を受けた学生によるレポートを紹介します。
研究室の枠を越えたつながり
鈴木 愛加(すずき まなか)
ソフトマター専攻・博士前期(修士)課程・1年
蛋白質科学研究室
私たちの研究室では、核磁気共鳴(NMR)を用いて、アレルゲンや抗菌ペプチドなどの小さな蛋白質の構造解析を行っています。
このたびはスキルアップ支援を活用して、東京都八王子市の高尾山ふもとで開催された「第24回NMR若手研究会」に参加させていただきました。
この研究会は、NMRを用いて研究を行う学生を対象に、大学や企業の研究者、NMR関連メーカーの方々を講師としてお招きし、議論や交流を深めることを目的とした合宿形式の勉強会です。参加者の中には、NMRを用いて本格的に研究している方もいれば、私のようにこれからNMRを使いたいと考えている人もいて、様々な背景を持つ人たちが集まって共にNMRについて学べる環境は非常に刺激的でした。
私は博士前期(修士)課程から入学したということもあり、研究室外に知り合いがほとんどいない状態からのスタートでしたが、終始和やかな雰囲気の中で、世代や分野を超えて研究やキャリアについて意見を交換することができました。
このような研究室を超えた交流は、自身の見識を広げるだけでなく、研究に対するモチベーションの向上にもつながると思います。3日間と短い期間でしたが、この貴重な経験を糧に、今後の研究に一層励んでいきたいです。