先端生命科学研究院・生命科学院では所属の学生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。
対象は、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び、生命科学専攻(生命融合科学コース)及びソフトマター専攻の博士後期課程(DC)への進学を希望する優秀な博士前期課程学生(MC)・理学部 生物科学科(高分子機能学専修)4年生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
※生命融合科学コースまたはソフトマター専攻に所属する優秀な学生を対象として、標準修業年限(MC 2年、DC 3年)を短縮(MC 1-1.5年、DC 2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース
支援を受けた学生によるレポートを紹介します。
古都・奈良で得た新しい経験

内澤 風穂(うちざわ かほ)
理学部 生物科学科(高分子機能学)・4年
蛋白質科学研究室
この度、スキルアップ支援制度を使用して、奈良県で開催された第63回生物物理学会に参加させていただきました。
私は、生物の低温耐性に重要な不凍タンパク質について、その機能や進化に関する研究を行っており、今回の学会ではポスター発表と口頭発表の両方を経験しました。日本生物物理学会は国内の学会ですが、国際化推進のため、発表や質疑応答は原則英語で行われました。発表を通して、様々な分野の研究者の方々から貴重なご意見やご助言をいただき、研究に対する新たな視点を得ることができました。また、発表内容の伝え方や質疑応答の姿勢など、研究発表における課題や工夫すべき点にも気づくことができました。
生物物理学会は、生物・物理・数理生物といった多様な分野の研究者が集う学会であり、分野を超えた交流を通じて自身の研究をより広い文脈で捉える良い機会となりました。特に、最先端の研究発表や若手研究者による活発な議論に触れることで、今後の研究への意欲が一層高まりました。
今回、スキルアップ支援制度を通じて貴重な経験を得ることができ、自身の成長につながりました。学びや経験を広げたい方は、ぜひ積極的に活用してみてください。



