理学部 生物科学科(高分子機能学)4年の正田 晟(しょうだ せい)さんは、北大の交換留学制度を利用して、フィンランド ヘルシンキへ留学しました。正田さんの留学体験記を紹介します。
正田 晟(しょうだ せい)
理学部 生物科学科(高分子機能学)3~4年生(当時)
留学期間:2023年1月~2023年6月
留学先:フィンランド ヘルシンキ
2023年1月から6月の約6か月間、フィンランドのアールト大学で交換留学をしてきました。アールト大学は私の所属していた School of Chemical Engineering (CHEM) の他、Art, Architecture, Business, Scienceなど、多様な学部が1つのキャンパスに集まっていることが大きな特徴です。そのため、他の学部の授業もとることができ、私はCHEMの授業のほか、ビジネスの授業も受講しました。交換留学を通して北大で学んでいることが社会でどのように役立てられるのか学びたい、という目標があったため、他学部の授業を受講することは非常に役立ちました。
授業はグループワーク形式のものも多く、ディスカッションを通してフィンランドの学生の考え方を学ぶことができました。受講した授業の1つ、”Product Development Practices” は、エンドユーザーのニーズを調査し、環境にやさしい素材を使って循環型社会を実現する製品デザインをプレゼンするというものでした。フィンランド人の環境に対する考え方や、北欧デザインに触れることができ、一番印象深い授業です。
フィンランドでの生活
フィンランドの大学には学科ごとに Guild と呼ばれる団体があります。Guild が開催するサウナパーティーやそり滑りのイベントなど、フィンランドらしいユニークなイベントが非常に多かったです。
休日は、地方都市や、フェリーで15分ほどで行くことができる世界遺産の島によく行きました。ヘルシンキから日帰りで行くことができますが、ヘルシンキのザ・ヨーロッパな街並みとは違って、自然が多い町や工業都市など雰囲気がかなり違っていました。写真は私の特にお気に入りの町、Porvoo と Suomenlinna です。
交換留学中は、様々な国の人と話し、多様な文化を学ぶことができました。国民性や挨拶、拍手の仕方まで異なり、留学しなければわからなかった文化の多様性を実感しました。また、日本文化の寿司やカラオケが、日本とはちょっと違った形で浸透していることが面白かったです。
今後やりたいこと
留学を通して世界にもっと興味を持ち、大学院生や社会人で国際経験をもっと積みたいと思っています。留学前は英語力を向上させることを目標の1つにしていましたが、英語はあくまでコミュニケーション手段の1つでした。そのため、留学後は、今後もっと多くの人と交流することをモチベーションとして、英語学習を継続しています。
留学を迷っているみなさんへ
海外に出て、日本と異なる環境で生活してみると、日本の当たり前がそうではないことに気づくはずです。失敗も感動も日本にいるときよりも多いと思うので、一度海外に出てみることをおすすめします!