ごあいさつ

新しい志を育み、新たな融合生命科学を創る

生命科学は、基礎領域から応用領域に至るまで非常に多くの研究分野を含む大きな融合科学です。優れた研究成果は既存分野にとどまらず、世界的にもいろいろな分野で急速に発展し続けています。北海道大学は平成16 (2004)年の国立大学法人化により大学院の学院・研究院化による教育研究組織改革を掲げました。平成18 (2006)年に部局横断的研究組織として先端生命科学研究院、教育組織として生命科学院を設置しました。その後、設立当初から目標としてきた理念をさらに発展させるため、第2期中期目標期間(平成22 (2010)年)には第2世代の先端生命科学研究院として大規模組織再編を行いました。第3期中期目標期間(平成28 (2016)年)以降は、国際連携研究教育局(GI-CoRE)活動など北大近未来戦略150ビジョン達成(2026年)とともに、2030年への持続可能な開発目標(SDGs)に向けて、世界トップレベルの研究を推進いたします。

 先端生命科学研究院は、北大では専任教員数が最も少ない研究院です。しかし、融合科学を発展させるために重要な関連基礎分野(生物学、物理学、化学、医学、薬科学)の専門研究者たちが強い結束のもとに集まり、長期展望に基づいて既存分野を超えた次世代の融合生命科学を創出するために研究教育活動を行います。平成28 (2016)年度には付属センターの機動性を生かした機能強化を図るため、次世代物質生命科学研究センターと改称しました。

「新たな研究は、新たな志をもった人によって作り出される」という本研究院の考えの下に、平成22年度に掲げられた推進目標(下記)の多くは順調に達成されてきました。本研究院では今後もこれらの推進目標を継承し、改善・充実を図ります。

人類は改めて「生命(いのち)」への向き合い方が問われています。持続可能な開発目標の実現に向けて世界各国は新たな課題の発見・解決を図らなければなりません。「生命」を科学する生命科学の研究では、私たちに身近な話題の再生医療や創薬、 健康・機能性食品などの応用展開の部分が注目されがちですが、本研究院では、常に「生命とは何か?」を考え、物質科学・情報科学など 原点にたち戻りながら新しい融合生命科学を発展させようと考えています。またこのような「志」をもった若い人材を育てたいと考えています。新しい先端生命科学研究院の活動にご期待ください。

平成31 (2019)年4月
北海道大学大学院先端生命科学研究院 院長 門出 健次

 

研究推進

  • 次の世代に引き継がれる息の長い基礎研究を大切にします。
  • 大型国家研究プロジェクト等を受託し、附属研究センターを中心に社会還元に直接つながるプロジェクト型展開研究を推進します。
  • 民間企業との組織対組織の研究連携等を積極的に推進し、プロジェクト型展開研究との協働により、相互に循環上昇型の研究活動を推進します。

人事システム改革・人材育成・教育貢献

  • 大学運営やプロジェクト運営等の効率化を図り、研究者にとって最も大切な“己の時間“の確保を図ります。
  • テニュアトラック制度・多様な財源による教員雇用など人材育成・人事システム改革の推進
  • 次世代の若手研究者の育成を積極的に進めます。
    (博士研究員や若手研究者の採用等に関する人材育成システムの確立)
  • 大学院博士後期課程(特に本研究院と連携する生命科学院の2つの専攻・生命科学専攻(生命融合科学コース)及びソフトマター専攻(平成30 (2018)年4月設置))の学生が社会のいろいろな分野でリーダーとなって活躍するためのキャリア形成を意識した育成・教育を行います。(この育成には北海道大学の運営組織である人材育成本部との強い連携の下に進めます)

 

歴代先端生命科学研究院長・生命科学院長

先端生命科学研究院長
2006-2007年度 五十嵐 靖之
2008-2009年度 田中 勲
2010-2012年度 川端 和重
2013-2018年度 出村 誠

生命科学院長
2006-2007年度 五十嵐 靖之(先端生命科学研究院)
2008-2011年度 松田 彰(薬学研究院)
2012-2013年度 高橋 正行(理学研究院)
2014-2016年度 山口 淳二(理学研究院)
2017-2018年度 山下 正兼(理学研究院)