人材育成若手研究者

男女共同参画

先端生命科学研究院・生命科学院では、積極的に女性・外国人教員を配置しています。最高水準の研究教育拠点の形成を目標にアジア各国のトップレベル大学との強い研究連携をもとに優秀な留学生を獲得するプログラムを実施しており、講義や学位審査等を英語化することで国際人材を効果的に養成しています。正規教員のうち女性外国人教員は学内教育担当部局で最高レベルの14%在籍しており、学際領域の幅広い教育や留学生への効果的なフォローを可能にしています。高い志をもった女性研究者を間近に感じ、目標とすることで女性学生たちのキャリアアップの意識を高く保つことが望めます。

人材育成: 博士人材・若手研究者

学部教育とICT活用

理学部の学科専門科目では、北大初の4学期制導入(平成24 (2012)年度)と同時に学習支援環境の改善にも注力しています。授業参加型ツール(クリッカー)の活用は、日本経済新聞(2013年11月8日)1面でも取り上げられました。また日常的な授業の予習、復習や毎回レポートの支援にICTを活用した、学修支援システム(ペンタグラムシステム)を運用してきました。このシステムにより受講生と教員の双方向性を実現するとともに、教育補助者(TA)の事前研修をeラーニング化し、TA制度の実質化への改善にも取り組んでいます。これら学修支援システムのICT教育改革の内容は、北大・NITOBEポートフォリオ開発モデルとして採用され、現在は新渡戸スクールで活用されています。また2017年度から理学部、生命科学院、Hokkaido Summer Instituteの授業でもNITOBEポートフォリオ(理学生命科学版)が活用され始めています。

博士後期課程のカリキュラム改革・海外渡航経費支援制度

生命科学分野の国際的競争力の向上は日本の重要な国家戦略であり、国際社会でリーダーシップを発揮する高度な人材の育成が必須となっています。先端生命科学研究院では、生命科学専攻(生命融合科学コース)の大学院生にキャリア形成につながる在学中の主体的活動(海外留学、研究企画書作成、ブレインストーミングワークショップ、国際研究集会の企画運営、インターンシップなど)を文科省事業(組織的な大学院教育改革推進プログラム「融合生命科学プロフェッシナルの育成・平成20-22 (2008-2010)年度」のもとに積極的に支援してきました。

この実績をもとに平成23 (2011)年度から博士後期課程のカリキュラム改革を検討し、博士学位取得に向けた専門知識の深化と高度な研究成果をまとめる特別研究とともに、グローバル社会での活躍に求められるスキルの習得や、修了後の進路に関する将来ビジョンを示すためのキャリア教育科目を選択科目単位として修得できる実行教育課程表へ改正しました。平成25 (2013)年度入学生より生命科学専攻、平成30 (2018)年度よりソフトマター専攻に適用しています。

生命科学専攻・ソフトマター専攻の博士後期課程では、所定の単位取得以外に、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)に従う知識・能力育成に係る主体的活動も学位授与の審査対象となります。そのため、融合基礎科学領域の若手研究者が国内外の多様な課題解決へ挑戦するマインドを養成できるようPBL課題解決型学習などアクティブラーニングによる人材育成エコシステムの形成を目指しています。

海外渡航経費支援制度 平成28 (2016)年度からは、博士海外研究海外インターンシップのための海外渡航経費支援制度を実施しています。支援対象者は先輩レポート「留学・国際交流レポート」で実施報告をしています。

・「留学・国際交流レポート」[生命科学専攻(生命融合科学コース)] [ソフトマター専攻]

・研究科目群:少人数討論型育成プログラム(大学院共通授業科目)
・国際化科目群:国際研究集会企画プログラム
・キャリア実践科目群:先端人材育成センター(大学院教育推進機構)と連携した科目(大学院共通授業科目)