2022年10月21日(金)、札幌南高等学校にて、相沢 智康 教授(先端生命科学研究院)が出張講義を行いました。
この講義は、北大の研究者が高校生に知の最前線を伝える「Academic Fantasista(アカデミックファンタジスタ)」事業の一環として実施されたものです。札幌南高校の1年生を対象とした進路講演会に、北大からは6名の研究者が招かれて講義を行いました。
体の中で最も重要なもの、それはタンパク質だと相沢教授は考えています。遺伝子が重要と言われることも多いのですが、遺伝子はタンパク質を作る設計図がかかれたものです。相沢教授は、設計図そのものよりも、そこから作られて体の中で仕事をするタンパク質の方が重要だと考えて研究しているそうです。
人の体で働くタンパク質は、約2万種類!その全ての設計図が、人のゲノム(ひとつの生物がもつ遺伝情報全体)の中にかかれています。相沢教授は、人のゲノムを解説した「一家に1枚 ヒトゲノムマップ」(文部科学省発行)を配り、体の中で働く主なタンパク質や、その設計図のかかれた箇所について説明しました。
ときおり質問を交えながら、タンパク質について楽しそうに語る相沢教授。生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
相沢教授の研究室では、タンパク質の構造や働きを調べています。また、調べたタンパク質を薬などに応用することも目指しています。最後に「もしタンパク質の研究に興味を持ったら、ぜひ研究室の見学に来てください!」と、生徒たちにメッセージを送っていました。
「Academic Fantasista(アカデミックファンタジスタ)」事業にご関心がある学校関係者の方は、ぜひお問合せください。