先端生命科学研究院・生命科学院では所属の学生に対する「スキルアップ支援」を実施しています。
対象は、「MC-DC一貫短縮修了コース(※)」の学生、及び、生命科学専攻(生命融合科学コース)及びソフトマター専攻の博士後期課程(DC)への進学を希望する優秀な博士前期課程学生(MC)・理学部 生物科学科(高分子機能学専修)4年生です。学生の研究能力向上のため、学会参加などへの支援を行います。
※生命融合科学コースまたはソフトマター専攻に所属する優秀な学生を対象として、標準修業年限(MC 2年、DC 3年)を短縮(MC 1-1.5年、DC 2-2.5年)しての博士学位の取得を目指すコース
支援を受けた学生によるレポートを紹介します。
広がる興味の世界、出会いに感謝
赤坂 美穂(あかさか みほ)
理学部生物科学科(高分子機能学専修分野)・学部4年
蛋白質科学研究室
この度は、2024年10月23日から25日に山形県鶴岡市で開催された第18回メタボロームシンポジウムへの参加にあたり、スキルアップ支援を活用させていただきました。今年度から学部4年生も支援を受けられるようになり、学部生のうちからこのような学びの機会を頂けたことに大変感謝しております。
植物の育種では葉や果実の大型化や耐病性の強化などを目的として倍数体がしばしば用いられますが、その代謝物の変化については未知の点が多く残されています。このような手法で育種された作物を対象としたメタボロミクスによる解析が、私の現在の研究テーマです。今回、研究を始めて間もない中で初めてポスター発表を経験しましたが、聞いてくださった方々と議論を交わしたりアドバイスを頂いたりする中で、自身の研究内容の改善点や展望を考えるきっかけになりました。深く追求したいことが更に増えた、短いながらもとても有意義な時間でした。
今回の学会参加で最も印象に残ったことは、多くの研究者の方々との出会いです。とても温かくユーモアのある方々が多いように感じました。学会後の懇親会や若手交流会では、私と同年代の学生や大学、企業の方々との交流を通し、研究って楽しい!と改めて実感することができました。
研究室の中だけに留まらない多くの興味分野が見つけられるのも学会の醍醐味です。初めは不安だらけの学会参加も、最後には必ず自分の励みになります。是非一歩踏み出して色々な学会に参加してみてください。